IoTを使った可視化の勉強に取り組み始めたのは2020年の3月です。その当時もたくさんの可視化システム・サービスがありました。おんしれがここ一年で社会全体で格段の進歩を遂げている印象を受けます。
そのころの私がまずやりたいと思ったことは、「自分の部屋の温湿度の可視化」でした。温湿度はIoT関連のどの本を読んでも掲載されている基本です。当時、それほどコードが書けるわけでもなかったので、とりあえずSOARCOMのGPSマルチユニットを使用して可視化を学ぶことにしました。
しかし、このデバイスを手にした時、可視化には自分が想像していたものと全く違う世界があると感じました。GPS位置情報の可視化が温湿度に比べてはるかに面白かったのです。温湿度はどちらかというと室内の空間で測定します。それに対して、GPSは家の外で測定します。IoTデバイスを外に持ち出して、可視化できるのは自分にとって新鮮な体験でした。
GPS マルチユニット
GPSマルチユニットにはSORACOMの特定地域向け IoT SIMカード( plan-D D-300MB)が同梱されており、手にしたその日からIoTの体験がが始められます。また、ハンズオン(IoTの体験実習)のための資料も豊富にそろっており、私のような初心者には最適のセットでした。LTE-Mの通信がデバイス単体でできるので、きわめて使いやすいデバイスです。
GPSマルチユニットがとにかく面白かったのは、GPS機能がついており、移動の軌跡等をSORACOM Lagoonを使って可視化できる点です。バッテリーは内蔵されていますから、サービスエリア内であればどこでもGPSの軌跡を地図上に可視化できます。この機能を初めて体験した時、非常にワクワクしたことを覚えています。電波が届くところであれば、どこにGPSマルチユニットがあってもLagoonで位置情報を可視化できます。
また、SORACOMにはGPSマルチユニットの他に、GPSの位置情報の可視化に使用できるデバイスがあります。
シガーソケットGPSトラがッカー RT299 スターターキット
https://soracom.jp/store/5542/
シガーライターソケットに対応しているので、自動車などで使用するには最適です。このGPSトラッカーを使用して、湾内を航行している船(油槽船)の位置情報をSORACOM Lagoonで可視化する実験を友人のY.Makita(@ytt0390)さんが行いました。自社の油槽船やローリーの航跡をSORACOM Lagoonで可視化した事例は大変面白いものでした。ご好意によりご紹介させていただきます。
次回は、GPSマルチユニットを使ったさまざまなデータの可視化の実験をしてみます。
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