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kintone+ソラコム=新しい体験

サイボウズデイズ2022のメカメカしいブースで農家さんのコスプレをした話。


11月10‐11日の二日間、サイボウズデイズ2022に初めて出展参加いたしました。シードプラスは農業IoT関連の製品を、お声がけいただいたアクアビット様のブースに展示。これほどまでの大規模なイベントは独立してから初めてです。



サイボウズデイズ2022に度肝を抜かれた!

 想像もしていなかった、巨大なライブステージがいくつもある会場。全体が宝島のようなディスプレイになっており、まるでRPGの世界に迷い込んだような気分。大音響で繰り広げられる基調講演の前のフロントアクト。サイボウズデイズ2022の二日間は何もかもが衝撃的でした。



 アクアビットの展示ブースでは、IoT雨量計や熱中症デバイスなどの自社で開発を進めた製品に加え、ソラカメやGPSマルチユニットなどソラコム製品からのデータをkintoneアプリで可視化するデモを実施。私たちは農家さんのコスプレでお客様をお迎えしました。周りの雰囲気もあいまって、高校の文化祭以来の楽しい気分でした。


サイネージに映っているのが、アクアビットの長井社長。



kintoneで農業IoTをデモ



 なぜ、サイボウズデイズ2022で農業IoTを展示することになったのか。サイボウズが現在主力商品としている kintone は、業務改善のクラウドサービスとして全国的に知られています。 そのため、イベントでは従来よりIoTを主力とした製品やサービスを展示をするブースは少なかったとのこと。

 この傾向に目をつけて、 今回の展示でお声をかけていただいた長井社長は、「サイボウズデイズ2022で農業IoTで使用するデバイスを実際に展示し、多くの方にご覧になっていただきたい」と言うビジョンを打ち立てました。 私達シードプラスはこのビジョンに共感し、新しく製作したデバイスも含めて IoT 実験農園で使用している複数のデバイスを展示させていただきました。



IoTデバイスの展示で気をつけたこと

 今回、実際に弊社の実験農園で使用している各種IoTデバイスのセンシングデータをSORACOM Funk と AWS Lambdaを経由してkintoneに送信・集計するデモを行いましたが、実施に当たっては下記のポイントに留意しました。



サイボウズデイズ2022でのデモ用フロー。各サービスの名称の知的所有権は(株)ソラコム様、(株)サイボウズ様、Amazon.co.jp様の各社に帰属します。


 1)通信環境への対応

 通信環境について事前情報でわかっていたことは、①WiFiは5GHzがメイン、②2.4GHはあくまでもサブで、あまり状況がよくない、ということでした。また幕張メッセの巨大なイベント会場の中では、普段農園で使用しているSigfoxも(おそらくは)使用できないだろうということも予測していました。

 当然、イベント会場では当日の朝まで試運転も不可能です。これらのことを踏まえて普段はSigfoxやWiFi接続を前提としているシステムをIoT SIMのSORACOM Airで接続できるようにしました。ハードウェアは従来使用しているArduino系に代えて、Wio LTEモジュールを使用して展示機を準備しました。

(Wio LTEモジュール)


2)実際に畑で稼働実績のあるものを展示

 今回のイベントではブースのテーマが「農業」ということもあり、実際に実験農園で稼働している装置を展示することにしました。普段使用している雨量計をいったん撤去し、展示のためにクリーニングを実施しました。また、デモには使用しませんでしたが、OPTEX製のSigfox送信機(ドライコンタクトコンバーター)も整備して実物を展示しました。

 熱中症対策デバイスやデモ用の雨量計はすべて防水ケースに入れて、屋外で使用している様子をお客様がイメージできるようにしました。



 3)ソラカメはバックアップを会場外に設置

 常時録画サービス+小型のWebカメラ・ソラカメは今回の展示では目玉商品の一つになりました。人物を追いかけて動く、ソラカメ対応のATOM Cam Swingのデモは非常にインパクトあるものとなりました。しかしながら、通信環境に不安がなかったわけではありません。アクアビットブースでは、不測の事態に備え、電波環境の良い都内某事務所に予備のソラカメを設置し、どのような状況でもデモが可能になるように準備のうえ当日に臨みました。




コミュニティのちからの素晴らしさ

~kintoneとソラコムをつなげたもの~

 今回アクアビット様のブースで私どもの製品を展示するきっかけは9月に鎌倉・安国論寺で開催された、ソラコムとkintoneの二つのユーザーグループの共催イベントでした。このイベントは二つのユーザーグループのスタッフの尽力により実現に至りました。アクアビットの長井社長は、kintoneのユーザーグループで中心となってイベント実現に奔走された一人です。私はこのイベントに参加し、kintoneの最新の情報に触れることができました。

 技術面での交流も大変楽しかったのですが、ユーザー同士がイベントを通じてつながり、シナジーを生み出していく瞬間に立ち会えたのは大変貴重な体験でした。あの日のエネルギーがサイボウズデイズでの展示につながっていきました。イベントを開催・成功に導いた二つのユーザーグループの運営の皆様には感謝に堪えません。


 9月の合同イベントでは、目玉セッションとしてハンズオン(実習)を行いました。テーマは「ソラコムのデバイスとkintoneをつなげる」。まさに、サイボウズデイズのアクアビットブースで行われていたことなのです。

 9月のイベントが終了後の懇親会で、長井社長と農業IoTについていろいろとお話ししました。長井社長は農業IoTに以前からご興味があったとのこと。私も長井社長とおはなしするうちに、簡単な操作でセンサーのデータを取り扱えるkintoneに興味を覚えました。

 普段は異なるフィールドで仕事をしている者同士ですが、話してみるとコラボレーションから生まれる相乗効果は大きいのではと感じました。

 kintoneでソラコムからのデータを受け取る方法については、ハンズオンの際に手順だけは体験していたので、サイボウズデイズのお話をいただいた際にもやるべきことのイメージは出来ていました。具体的な手順は、四国で活躍されている片岡幸人さんによるブログ記事に助けられつつ作っていきました。片岡さんには二日間の開催期間にも大変お世話になりました。

 現場では、SORACOM Air(IoT SIM)から送り出された各種センサーのデータを、kintoneで無事表示することができました。二つのサービスをつなげたのは、ユーザーグループというコミュニティの力でもあるのです。



謝辞


 今回の機会の源泉となった9月のコラボイベントは、SORACOM UGで積極的に対外的なコラボを推進された藤田なつみさん、ソラコムの松下亨平さんの多大な尽力によるところが大きく、心より感謝申し上げます。

 また、アクアビットブースで一緒に参加した皆様に感謝申し上げます。



 最後に、サイボウズデイズの準備段階で技術的な助言をくださったソラコムの三國直樹さん、前述の技術ブログの著者の片岡幸人さん、サイボウズデイズ前夜のもくもく会でリラックスさせてくださったSORACOM UGの皆様に心より感謝申し上げます。 



 

   

 

 


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